私が受験した2023年度の新・家庭医療専門医試験についてです。そして、最後に総合診療専門医試験にも少し触れています。
まず新・家庭医療専門医試験について
日程の確認ですが、以下になります。
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新・家庭医療専門医試験
【臨床実技試験CSAおよび筆記試験】
日時:2023年7月22日(土)・23日(日)
場所:国際医療福祉大学 成田キャンパス(千葉県成田市公津の杜4-3)
【ポートフォリオ口頭試問】
日時:2023年7月17日(月・祝)
開催方法:自宅(or職場)でオンライン試験(Zoom)
→結果発表:2023年9月下旬頃(合否通知が届いたのは10月3日)
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【重要な試験対策】
★受験生LINEグループに入る(総合診療・家庭医療共通)
→ LINEオープンチャットで「2024総診・家庭医専門医試験」と検索しましょう。
★専門医部会の総合診療/新家庭医療専門医試験対策座談会に参加
(2023年6月20日開催、約1ヶ月前)
★筆記試験の過去問、専門医更新の問題を入手(LINEチャット、指導医より)
★学会のHPにある、試験の概要・講評(https://www.primary-care.or.jp/nintei/index_fp.php)を確認
※研修期間中はまずポートフォリオ作成が第一です。試験対策は研修修了後で全く問題ありません。
【臨床実技試験CSAおよび筆記試験】
・来年以降も受験場は変更ないでしょう(交通の便が良い、設備が充実)。成田駅から少し歩くと鰻屋さんが多いのですが、川豊本店がおすすめ。お土産はピーナッツ最中一択でしょう。
・2日間とも午前がCSA、午後が筆記試験(100問100分)という流れ。
・30-40人ほどのグループに分けられ、それぞれ集合時間が異なる。
(臨床実技試験CSA)
・試験時には白衣、もしくはスクラブが必要。
・一つ終わると、すぐ次のシナリオへ移動するため、間隔は短め。余韻に浸っていたり、次のシナリオのことを考える暇がない。入室したら目の前に患者さんがいて試験開始まで待機。10分間の試験開始後は事例の問題文を読み、自分のタイミングで診察を始める。実際の外来診療のようなイメージ。問題文は長く、1分弱は必ずかかるので、実際の診察は9分間。
・対策は、自身の研修プログラムで行っている臨床技能評価やシナリオ学習の復習で十分でした。
・CSAは普段の診療以上は出来ません。普段通りにやれば大丈夫だと思います。
・CSAでは毎回、笑顔で「本日担当します〇〇です。よろしくお願いします」と、模擬患者さんの心証を良くしましょう。
(筆記試験)
・対策は1-3ヶ月前から始める人が多いとのこと。
・対策していれば全く難しくはないです。普段の臨床で何気なく行っていることが問われる印象(CHADS2、A-DROP、CURB-65、ABCD2、qSOFAなどの各種スコア、出席停止期間、予防接種など)。オピオイドなど緩和ケアも。
・過去問・専門医更新試験の問題を中心に勉強すると良いでしょう。また、市販の問題集(外来診療ドリル、内科専門医問題集・総合内科ドリルのどちらか)を取り組む良い機会になります。
【ポートフォリオ口頭試問】
・提出したポートフォリオのうち、2つの事例がランダムに選ばれます。
・特別な対策は不要。ポートフォリオの印刷と1分間のまとめを作成、前日に内容を見直す程度で良いでしょう。
・難しいことは聞かれず、事例に関して指導医と振り返りを行う感じ。
※総合診療専門医試験について
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総合診療専門医試験
【筆記試験(CBT)】
日時:2023年10月1日(日)
場所:全国各地のCBT会場を事前に予約
【面接試験】
日時:2023年10月8日(日)または15日(日)
開催方法:自宅(or職場)でオンライン試験(Zoom)
→結果発表:2023年12月20日(一次審査(筆記試験・面接試験の結果))、1月22日(二次審査(正式な発表))
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・家庭医療専門医と総合診療専門医の対策は基本的に同じと考えて良いでしょう。
・筆記試験と口頭試問はありますが、CSAはありませんでした。
・筆記試験ですが、過去問などは専攻医のLINEチャット内にあります。家庭医療専門医試験よりも筆記試験は手強いですが、過去問と内科問題集を真面目に取り組んでいれば受かると思います。またCBT(Computer Based Testing)なので、めっちゃ疲れます。
・口頭試問は、新・家庭医療専門医試験より内科的な部分を問われた気がしますが、特別な対策は不要でしょう。